ト ラ ン ク ル ー ム
スペース貸しだよ

2001-9-1
    2002-10-6改訂

みなさん、トランクルームを利用されていますか?
 
おそらく、「はい」と答える人は少ないでしょう。けれども、みなさんの周りに少しずつ増えてきています。お気づきでしょうか?
 
当初、トランクルームは東京、大阪を中心とした典型的な都市型ビジネスでした。今では、関東・近畿以外の都市にも徐々に普及して来ています。
 
そのまえに、「トランクルーム」ってなに?と言われる人がおられましたか!
 
 
トランクルームは二種類に分けられます。
 
ひとつは、倉庫業の一種で、一般消費者や企業を対象に家財、衣類、書類などの非商品を保管する事業です。もうひとつは、倉庫業の許可を必要としない、収納スペースのみを提供する事業です。
 
ここで、お勧めするのは倉庫業の許可を必要としないトランクルームです。倉庫業者による専門的保管サービスを必要としない人を対象にしています。ですから、スペースを提供するだけであり、倉庫業のように保管責任を負いませんので不動産業になります。(これは違法ではありません)
 
家庭の物置代わりに使える身近なトランクルームがコンセプトです。
 
 
このタイプは、いろんな形態があります。
 
ワンルームの部屋貸しタイプ(山本ビル経営研究所他)
ワンルームマンションから生活に必要な設備を取り除いたような建物です。管理人の常駐と非常駐とがあり、利用時間に制約があったりします。
駐車場の上に収納ボックスを設けたタイプ(ライゼボックス、大和工商リース他)
地上を駐車場に使い、上をトランクルームにします。無人管理で24時間利用できます。
トランクルーム用のコンテナを空き地に積むタイプ(アルファボックス、大和工商リース他) 
小さいコンテナを立体自動倉庫に格納するタイプ(三菱重工、トーリク、ウメムラ、最近はどこも営業していないようです)
倉庫内のコンテナをクレーンで自動的に出し入れします。ボタン操作により数分で荷捌き室にコンテナが移動してきます。
事務所ビルのワンフロアーを使い、パーテーションで小さく区切ったタイプ(長栄、長谷本社他)
高架下に物置小屋を置いたタイプ(JR東日本他)
 
トランクルームをどう利用するのかピンとこない?
 
ユーザーの利用方法を説明しましょう。
 
・個 人  家具、書籍、衣類、スポーツ用品など
・職 人  材料、道具など
・小売店  商品ストック、ディスプレイなど
・料理屋  季節物の器、備品など
・事務所  カタログ、書類など
・病 院  カルテなど
・引越業者 引越しの一時預かり
 
危険物、ナマモノ等、他の迷惑にならない物なら何を入れておいてもよいわけです(数年前、大阪のトランクルームに死体が入れられていました。ヤッパリと思われるかもしれませんが、アパートやマンションよりはずっと少ないです)。
ユーザーの自由な発想から、新しい利用方法がでてきます。
 
 
では、このトランクルームのメリットは何でしょうか?
 
アパート・マンションと比べて投資額が少なくて済みます。そうですよね、スケルトンでいいわけですから。
メンテナンスが簡単、修繕維持費も安くつきます。住宅と違い水廻り関係がありませんから、建物が長持ちします。 
賃料単価が住宅並かそれ以上に取れます。小さいコンテナタイプがW1.5×D2.0×H2.0の大きさで9,000円/月ですと平米当り3,000円(坪当り9,900円)。利回りの良さはわかりますよね。
住宅ですと駅から徒歩10分以内とか、住環境などが問題になりますが、そういう立地条件は関係しません。しかし、人口密集地でないとユーザーは少ないです。
建替え、売却時の立退きの問題も容易です。
工事期間が短いため、早く収益を生みます。
営業用倉庫としての建築の用途地域制限にはかかりません。ただし、どこでも建てられるわけではありませんので、役所の建築担当窓口で事前に確認してください。
 
メリットがあれば当然デメリットもあります。
 
ユーザーを、どうやって集めるのかが問題です。住宅と違い完成前に満室になることはありません。想定される商圏にチラシなどで地道に告知していく方法がメインになります。しかし、トランクルームの建設・販売業者のなかには、集客までサポートしているところもあります。 
運営管理は住宅とは別の視点が必要です。24時間利用が喜ばれますが、防犯面でどう対応するかが問題となります。監視カメラや警報器などを使い機械警備を導入するとコストもかさみます。 
 
いろんなタイプのトランクルームを紹介しましたが、難しく考えるとコストが上がります。敷地効率からすれば、中廊下タイプが一番よいのですが、防犯面で心配になります。外廊下タイプにすれば外部にオープンですから心理的に不安が解消されます。万一の火災も発見しやすいです。コンテナを置いただけでもできるのですから、近くの大工さんに木造の2階建て倉庫を頼めば安く建ててくれるはずです。(こういう方法もあると言うことです)
 
問題は集客です。不動産業者でも仲介をしていますが、待ちの営業では難しいです。商圏は限られますので、予想されるユーザーに営業して回ることも考えてください。倉庫業では、営業的にわざと空室を残しておくようですが、これは不動産業ですから満室にしなければなりません。規模にもよりますが、1年かそれ以上かかると考えてください。最初は不安ですが、賃貸住宅よりはるかに収益性は高いので、早く損益分岐点の貸室率になるよう営業することです。または、そういう業者を探すことです。


注意: コンテナタイプは、建築物に該当するかどうか不明確です。トランクルーム業者の見解だけでなく、役所との事前の打合せが必要だと思います。

トランクルーム関連サイトも見てください。

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