| 駐車場経営のツボ |
| 時 間 貸 駐 車 場 |
2002-3-1
| 十数年前に駐車場ブームがあったことを覚えておられるでしょうか? エレベータ式、スライド式、プレハブ式などの立体駐車場が注目を集めました。当時は、まだまだ駐車場が不足すると考えていました。事実、近くに借りる場所がなくて、クルマに乗るために遠く離れた駐車場まで自転車や電車で行きました。 その後、長引く景気の低迷から営業車や運搬車の数も減り、地上げの土地はコインパーキングに変わるなど、駐車場経営の環境は様変わりしました。ブーム当時に建てた立体駐車場は、高い賃料を想定して建てていましたので経営が苦しい状況です。 つまり、ブームに乗って事業を行うことが、イチバン危険だと思います。発想を変えれば、今が安全に取り組める時ではないでしょうか。 それでは、本題に入ります。 時間貸駐車場は、最初に、需給状況と地域の駐車特性をつかむため、計画地周辺の市場調査をする必要があります。また、周辺駐車場と比較して、車の流れの方向や出入りのしやすさ、駐車場から集客施設へのアクセスの有利・不利を判断します。 月極めの市場調査は難しくありません。借りるふりをして空き状況と賃料を聞けばよいわけです。しかし、時間貸しは少し手間がかかります。自分で近くの駐車場を利用してレシートのナンバーから利用台数を調べるのが基本です。昼間と夜間、平日と休日の利用台数を調査できればより安全で利益を生む計画が可能です。周辺調査は、半径200mを目安に調べるとよいでしょう。 さらに、周辺の商業施設に駐車場の必要度を聞いたり、警察で路上駐車の取り締まり状況を調べておくことも大切です。事前に、量販店、パチンコ店、商店組合などへ相談にいくことで、借り手が見つかるかもしれません。 これらの調査で、管理人を雇うか無人の機械でやるか、どのような方式の駐車場にするか判断します。不安がある場合は月極めから始め、その後、状況を判断して時間貸しを導入してもよいでしょう。 自分で調べなくてもコインパーキングの業者が営業にやってくれば見込みがあるともいえます。駐車場経営にもいろんな方式(自己管理、管理委託、一括貸し、土地賃貸)がありますので、比較検討の意味でそういうところに相談するのもよいでしょう。 郊外では通勤にクルマを利用するため、昼間は駐車場が空いていたりします。その空きを商店の来客者用に時間貸しすることがあります。また、営業時間の異なる店舗を対象に、昼と夜に分けて月極めで貸すこともあります。その地域の特性を知ることで効率のよい経営ができます。 小規模の時間貸しや月極めは該当しませんが、駐車面積(駐車マスの合計面積で車路等は含みません)が500平米以上の時間貸駐車場は、市役所へ駐車場法に基づく届け出をします。さらに、建築基準法や条例などの規制のほか、駐車場法の技術基準(出入口の位置、車路の幅等の規制)を満たさなければなりません。 エレベータ式やメリーゴーランド式などの立体駐車場は、商業地の狭い土地に向いています。機種は限定されますが敷地間口6mぐらいから可能です。奥行は、前面空地6mを別にして建物だけで7m以上必要です。現在、機械式駐車場の価格が下がってきていますので、安全な事業計画が可能です。多くの政令指定都市には駐車場の助成制度があります。投資コストのかかる機械式は、公的融資や補助金の活用を検討しましょう。 月極めは賃貸借契約ですが、時間貸しは寄託(保管)契約のため、預かったクルマを安全に保管する義務があります。ガレージ保険の加入も計算に入れておきましょう。 |